【「体のED」の方が「心のED」よりも多い】

EDの原因は大きく分けて2種類です。

心理的なものと身体的なものに分類できます。

一般に「心理的な原因」でEDになる場合の方が多いと思われがちですが、実は逆に「身体的な原因」でEDになることが圧倒的に多い、と言われています。

ストレスで立たない「心のED」よりも単にペニスが勃起しないだけの「体のED」の方が多かったのです。

安心なことに、「体のED」は「心のED」よりも対策が容易です。バイアグラのようなED特効薬が有効なのも「体のED」に対してなのです。薬の成分に含まれる科学物質の働きによって劇的な効果を期待することができます。

【心理的な原因でEDになる場合】

精神的抑圧、心配、不安、ストレスなどによる心因性のものです。この中でも代表的な精神的要因は「ストレス」です。ストレスとEDの因果関係には次の二つがあります。

（1）ストレスが性欲減退を招き、それが勃起力低下・EDを起こす場合：プレッシャーによって「その気になれない」ケースです。

（2）ストレスが直接勃起力低下・EDを引き起こす場合：「性欲はある」と自覚できるのに、ストレスによって勃起力が減退してしまうケースです。

【身体的な原因でEDになる場合】

勃起に関する神経、血管、組織、ホルモンなどに何らかの器質的変化があって勃起力低下・EDになるケースで、「器質性ED」と呼ばれています。

勃起は神経系と血管系が正常に働くことにより起こります。そのどちらか、あるいは両方に障害が起きることがEDの主な原因と言われています。

【心理的な原因と身体的な原因の両方でEDになる場合】

単なる身体的なED症状にショックを受けて気持ちも委縮してしまい、性交ができなくなってしまうことがあります。

これは身体的なEDと心理的なEDのダブルパンチのようでなかなか厄介なな症状に思えます。「こないだ立たなかったから、今回も勃起しないかもしれない」などと思い悩んで結局ダメだった、といった例がこれに当てはまります。

しかし「立ってしまえば」もしくは「立たせてしまえば」、嘘のようにケロッと治ってしまうのがこの手のEDです。

【バイアグラ等のED治療薬が何故効くのだろうか？】

（バイアグラ等の効能）

バイアグラなどの勃起治療薬は、勃起を阻害する体内酵素の働きを弱めることによって勃起を促進させる薬です。無理矢理ペニスに働きかけて直接勃起させる薬ではありません。服用する人の性欲に応じて効果を発揮します。

（勃起のメカニズム）

健康な男性の場合、性的刺激を受けると神経伝達物質の酸化窒素が急激にあふれるように放出されます。次に、酸化窒素が「環状GMP」と呼ばれる化学物質を放出します。この「環状GMP」がペニスの海綿体平滑筋を弛緩させ、血液が動脈に流れ、ペニスが大きく充血して勃起が起きるのです。

（勃起を邪魔する酵素をブロックして硬く立たせる）

厄介なことに折角の勃起を邪魔する酵素がペニスにはあるのです。バイアグラなどのED治療薬は、この「環状GMPを分解する酵素」の働きを阻止することによって勃起を可能にします。

ED治療薬は、従来の注射（ホルモンやパパベリンの注射）や手術（プロステーシスの注入等）などのインポテンツ治療法よりも断然手軽です。しかも大変効果的であるとうことが知られています。たった１錠を性交の前に飲んでおくだけでインポテンツの治療、勃起力の強化、勃起時間の延長、ペニスの硬度を高める等の効能があります。

「体のED」の方が「心のED」よりもあっけなく治ります。バイアグラなどによって「立たせて」しまえば、セックスに対する不安も除去され、EDの問題が解決して一件落着となります。思い込んでいたような「ストレスのせい」ではなくて、単純な化学的な要因によって「勃起できなかった」だけのEDだった、ということがよくあります。

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