2005年にイギリスのある会社が実施した調査（世界41カ国約32万人対象）によると、世界の人がセックスする年間平均は103回（月8-9回）でした。最多はギリシャの138回（月約11回）、最少は日本の45回（月3-4回）という統計が報告されています。これは不名誉で実に情けない話です。

ギリシャのカップルが1日か2日おきに性交しているのに比べて、日本ではせいぜい「週末だけ」みたいなセックス頻度が一般的なようです。

しかも30-40代のカップルに限れば最も多い層でも月1-2回程度の頻度、と極端に数値が下がります。セックスレスすれすれのボーダーに近いと言えます。

厚労省の調査によれば、本来、セックスし盛りの10-40代夫婦の約40%がセックスレス（月1回以下）でした。しかもセックスレスの割合は年々増加し続けている、ということですから事態は深刻です。 　

性交頻度が低いため、EDに対する取り組みもおろそかで、日本ではEDの推定患者数1000万人以上のうち治療に取り組んでいる人の割合はその一割未満に過ぎないと言われています。すなわち900万人以上の男性がEDであるにもかかわらず、「ま、あんまりしないからいいや」とEDの症状を放置しているものと思われます。

たとえ「平均月3-4回はセックスしている」とはいっても、ときどき性交できない中等度のED（ED全体の77%）でグダグダと「ぬるい」セックスをしているケースが多い可能性も指摘されています。すなわち「なんとか挿入できる」「中折れ気味でちょっと柔らかいけれどフィニッシュまでいける」といったレベルの性交でお茶を濁している場合が多いようです。

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